1人ぼっちと1匹オオカミ(番外)
「清牙、僕友達に加えてもらってもいいのかな?」
「…颯人は俺の仲間だろ?」
「何確認してんだよ。ここにいんだから、それでいいだろ?」
「そうよ。まじめ腐んな!」
「こんなんばっかだし、颯人の方が先に飽きるかもよ?」
清牙だけに来たつもりが全員から返って来る。それすらも当たり前のように言ってのける4人が少しまぶしい。
だけど、自然と口角が上がる。楽しんでる自分がいる。
「ありがとう」
「どういたしまして?」
「いちいちお礼いわなくていい!」
「もっと気軽でいいじゃん」
まったくタイプが違うはずの人たちに囲まれて、自分のいいを崩していく。
確かに楽しんだ方がずっといいかも。そんなことを思いながら、清牙たちと一緒に今もこうしているくらいに、すっかり僕は変わったんだ。
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