1人ぼっちと1匹オオカミ(番外)
*****
「つえぇやつ、いねぇかなぁ」
何せ3か月も遅れて入学したわけだし、ここはいっちょ、有名になって学校中に俺の名前を知らしめてやんねぇとな!
意気込みながら学校の門をくぐる。でも、俺の周りを歩くのはなんかよわっちそうな奴らだけ。
っけ、いないのかよ。この学校の番長的な奴!!
「清牙、おはよ」
「お~、颯人早くね?」
「清牙だって早いよ。剣人は?」
「あいつはもうそろそろ来るんじゃねぇかなぁ」
そう思っていた俺の視界に飛び込んできたのは、なんか強そうな奴!!
よし、あいつをぶっ倒して、有名になってやる!!
右手に握り拳を作って、駆け出していく。まだ気づいた様子はない。もらったぁ!!!
「清牙、颯人、はよ」
「ぎゃう!?」
い、いったい何が…。ってぐえっ重い!!
「剣人はよ」
「おはよう…。剣人、なんか踏んでる」
「あ?」
何のんきにあいさつしてんだよ!!
俺のこと踏みやがったそいつは、今気づいたと言わんばかりの顔で俺を見下ろした。
「つえぇやつ、いねぇかなぁ」
何せ3か月も遅れて入学したわけだし、ここはいっちょ、有名になって学校中に俺の名前を知らしめてやんねぇとな!
意気込みながら学校の門をくぐる。でも、俺の周りを歩くのはなんかよわっちそうな奴らだけ。
っけ、いないのかよ。この学校の番長的な奴!!
「清牙、おはよ」
「お~、颯人早くね?」
「清牙だって早いよ。剣人は?」
「あいつはもうそろそろ来るんじゃねぇかなぁ」
そう思っていた俺の視界に飛び込んできたのは、なんか強そうな奴!!
よし、あいつをぶっ倒して、有名になってやる!!
右手に握り拳を作って、駆け出していく。まだ気づいた様子はない。もらったぁ!!!
「清牙、颯人、はよ」
「ぎゃう!?」
い、いったい何が…。ってぐえっ重い!!
「剣人はよ」
「おはよう…。剣人、なんか踏んでる」
「あ?」
何のんきにあいさつしてんだよ!!
俺のこと踏みやがったそいつは、今気づいたと言わんばかりの顔で俺を見下ろした。