1人ぼっちと1匹オオカミ(番外)

 掃除に費やした時間4日間。

 ほぼ元通りになりました。床も調子に乗ってワックスまで塗りましたよ。ピッカピカです。

 ここまできれいになると達成感があるというものです。

「ありがとな。意外に早く終わった」

「どういたしましてです。…あ、終わったってことはあきくんもう泊まらないってことですか」

 …もうちょっと時間かければよかったです。あきくんにくっついて寝るのこの2週間くらいですっかり定着しちゃってますよ。

 今日寝れますでしょうか…。寝れそうになかったら望亜を誘拐しましょう。むしろ最初から…。

「…蓬、泊りに来るか?」

「え?」

「いや、…正直ちょっと怖い」

「…はい!」

 今日の睡眠の心配はなくなりました。ついでに今日はいっぱい甘えられそうです。

 一旦家に帰り、あきくんはお礼を言って、私はお泊りの準備をして、またあきくんの家に戻りました。

 すっかりきれいになった部屋で、久しぶりに2人で並んでご飯を作る。

 手際の良さで勝負したり、楽しかったです。

 そして、寝るのは当たり前のようにあきくんのベッドの中に入りました。
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