1人ぼっちと1匹オオカミ(番外)

「蓬、無茶しなくていいから。わかんないとこあったら聞いてこい」

「…はい。お願いします」

「お前たち、付き合ってるのかよく分からないままだな」

「はぁ?付きあってるつうの。ちゃんと、蓬の親にもあいさつしたしな」

「結婚報告か…」

 公庄先生少しお疲れムードです。入学式は明日だというのに…。

 私と秋空に視線を向けた公庄先生は微笑みました。

「まぁ。2人ならどうにかなるだろう。神野、晴野のこと、ちゃんと引っ張ってってやるんだぞ」

「公庄に言われたくねぇ」

「秋空!公庄先生、すみません」

「はは、いいコンビだな。まぁ、仲良くな」

「はい!」

 明日の説明と自分たちの報告を済ませて生徒指導室を出る。

 はぁ、先生にまで付き合ってること言った意味は…。

 秋空の機嫌はよろしいですが、何だか何とも言えません。
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