クレソン・スピリッツ
「一連の事件に関連性があるか、
正直俺にも分からないが、
マリオンが拉致されたと聞いて、
やっぱり関連があるって思えた」

「どこの誰だか知らないけど、
何の目的でマリオンやミラーを!
いや、そんなのどうでもいい。
私は、犯人を許さない!
絶対に、マリオンを
大切な家族を奪い返す!」

ジーナは最早、激情を抑え込めなくなっていた。
鼻息荒く喚き、机を勢いよく叩いた。
天板が呆気なく割れた。

「ラッザロ!
どこを探したらいい!?」

「……心当たりが、一つある」

「どこ!」

血走った目で、ジーナはラッザロを睨みつけた。
もったいぶらずに話せと、
言外に責めている。
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