ikitai~生きたい~
次第に激しくなってゆくキス。



まるで、この世界には二人だけしか居ないような。



やがて長かったキスは終わり、二人は手を繋いで歩きだした。


その後ろを、呆然と見守る私。



そして二人は何処かへ入っていった。



看板をみると。



「…ラブホって…。はははっ」



頬を伝う涙と口から漏れる笑い声。







…消えた。



私の命、消えた。




< 6 / 8 >

この作品をシェア

pagetop