Your Smile ~君との未来~
病院の先生には、無理には思い出させないほうがいいと言われた。
思い出すことは、おそらく無いに等しいでしょう。
そう、いわれたんだ。
辛くて辛くてだけど私には私のことを忘れてしまった愛希くんに前のように仲良くすることはできない。
そう思って距離を置いたんだ。
だけど、
高校生になってまた同じクラスになって、
好きが溢れて止まらなくて、
辛くて辛くて。
諦めることなんてなかった。
もう一度、私は一から始めようって決めたんだ
笑ってそう二宮くんに伝えると
二宮くんは、泣きながら抱きしめてくれた。
その温もりが久しぶりすぎて、
幸せすぎて、
私は、涙が止まらなくなった。