Your Smile ~君との未来~

「っざけんなっ。」

「…え？」

「誰が、思い出してないなんか言った？
誰が、誰が、望愛のことはなすかよっ。

世界で一番大切な愛しいやつがこんなに俺のことを思って泣いてくれてんのに
離すバカがどこにいんだよっ。
バカやろうっ。」

愛希くんも泣いていて、震えているからだ。

私のことを強く抱きしめてくれていて。

だけど嬉しくて、

「愛希くん、大好き。」

「ん。」

「愛希くん。」

「ん。」

「私と、付き合ってください。」

今度は私からの告白。

だけど、

「別れたつもりなんてこれっぽっちもねーよ。
自然消滅とか論外。」

と、笑う愛希くんに泣きながらもっと強く抱きついた。