Your Smile ~君との未来~


愛希くんよりも私になついてくれている凛ちゃんと潤くん。

二宮家に来るたびに、こうなるから愛希くんは家は絶対やだといつも笑ってた。

だけど、なんだかんだ家族思いなのを知ってるからここでよく勉強やお家デートもたくさんしたんだよね。

泣いている凛ちゃんになんだか泣きそうになってると、

愛希くんに頭をポンポンと撫でられて涙がこぼれた。

「うぅっ、のあちゃぁんっ。」

凛ちゃんの泣き声。

と、同時に
ドタバタ階段を上がってくる足音。

3人でドアの方を見つめると、

ガチャッ!

勢いよく開いたドア。

「のあねぇちゃんっ!」

金色に輝く髪になっている潤くんが

飛びついてきた、のを、阻止した愛希くん。

「お前はダメだ。」

「なんでだよっ!クソのっぽ!」

「あ?お兄様に向かってなんだ?その口は、
望愛に、触っていい男は俺だけだ。
しめるぞ。」

と、ドS愛希くん発動。

その姿が懐かしくて、笑いがこぼれた。

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