Your Smile ~君との未来~
恐る恐る、
「二宮くん。」
と声をかける驚いた顔をして、こちらを向く二宮くん。
それもそのはずだ、
授業中声をかけたのは、初めてだから。
だけど、今回は、仕方ないんだよ?
「あの、ごめんね、数学わかんないから教えて欲しいんだけど…」
と、言えば、
コクンッと目をそらしながら、頷いてくれた、二宮くんに思わず目が輝くのがわかった。
だけど、
それを抑えていると、
コツンッと何かがぶつかる音、
??
音の方を見ると、二宮くんと私の席がくっついてるじゃありませんか!!
そして、
私のノートに顔を覗き込むと、自分のシャーペンで、どこからとりだしたのか、
ルーズリーフに
公式をスラスラ書き始めた。
なんでこんなにわかるんだ。
というくらいの、考えるそぶりも見せずに、すらすら書いてく、
二宮くん。