Your Smile ~君との未来~


「今日泊まるからお願いな。」

「「え?」」

「え、待ってよ、愛希くん。
私の部屋でしょ?」

私が若干抗議の声を上げると、

「いや、俺の部屋だっ!」

光が対抗心を燃やしてきた。

「は?!なに言ってんの!
愛希くんは私の彼氏なんだよ?!」

「は?!ねぇちゃんこそなに言ってんだよ!
愛兄は俺の将来の兄貴だぜ?!」

「は?!なら愛希くんは
私の将来の旦那さんよ!」

「は?!なら将来いっぱい愛兄と寝れるじゃん!」

「は?!今という時間は今しかないの!
愛希くんは譲れない!」

ガルルルルル

と久々の兄弟喧嘩。


愛希くんは笑いながらその光景を見ていて、

「ごめんな、光
今日は光に会いに来たけど、
望愛と寝させてくんねぇか?
こいつと二人になんの久々なんだわ。」

そう言って私の頭にポンと手を乗せてくれた
愛希くんに
思わず笑みが浮かぶ。


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