Your Smile ~君との未来~
「いや〜、佐藤ってすごいよなぁ〜」
といきなり言い始める川島
「あ?」
「だって、あいつかわいくね?
愛希スキー!って感じで、頑張っててすごいよな。」
「そーかね、あいつもいつか、俺のことなんて好きじゃなくなるよ。」
と、
空き教室の机に座って、気づいたら、ぼーっとしていた。
「…い!…おい!愛希!」
ハッとすると、
「佐藤からもらったお弁当見てみろよ!」
と何故か、川島が期待の眼差しを向けてくる。
俺は、しぶしぶ弁当を開けると、
一目見て、手が込んでるとわかる、お弁当があらわになった。
毎回ながら、すごく美味しそう。
生唾を飲み込んだ俺と川島。
「一口、くれよ。」
という川島の言葉に
俺は、無意識に
「やだ。」
と、言っていた。
やっぱり佐藤のご飯はすごく上手くて、
気付いたら、完食していた。
「ごちそうさまでした。」