Your Smile ~君との未来~


「おい。」

「ん?」

と俺を見上げた佐藤に、思わずどきりと胸がなる。

「あ、二宮くん!」

キラキラビームを送ってくる佐藤に赤くなる頬を隠しながら、

「お弁当箱、洗って返すから。」

とだけ伝えて、さっき買ってきたのを渡そうとすれば、

「え、いいよ!」

とお弁当を取られた、

タイミングでチャイムが鳴った。

おい。俺まだ渡してねーよ。

と思いながら、しぶしぶ席に着いた。


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