Your Smile ~君との未来~


森口は、袋の中身がわかってるのかニヤニヤしてみてくる。

くそっ。

佐藤に買ったお菓子を机に突っ込み、

いつ渡そうか、考えていると、

いつのまにか数学が始まっていた。

勉強は、そこそこできる。

毎回1位だし。

まぁ、父さんに教えてもらってるからだな、とか思いながら、

黒板に書かれた問題をすらすらと解いていった。

終わるとペン回しをしながら、窓を眺めていた。


すると、

「二宮くん。」

弱々しい佐藤の声。

え?

授業中に話しかけられるのなんて初めてで、思わず目を見開きながら、

振り返ると、

困ったように教えてという佐藤。

丁寧に教えてやると、飲み込みがいいのか、

あー!と納得して、スラスラと解いてく佐藤
に思わず笑みがこぼれた。

また教えてやるかな、

と、ガラにもならないことを考えて。


ん?

視線が感じる。

その方を見ると、

ニヤニヤしながら、俺たちを見る、森口と川島。

俺は手で、シッシとすると、

佐藤は、不思議そうに見ていたのは言うまでもない。

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