Your Smile ~君との未来~
望愛side
愛希くんの腕の中はひどく安心する。
今まで疲れ切ったボロボロの体が癒されていく感じ。
下手したら抗がん剤より効果あるかもしれない。
しばらくして落ち着いた私を解放した愛希くんは、
病室をキョロキョロ見回す。
「なにもないな…」
と、言うと急に立ち上がりどこかに走って行ってしまった。
…?
いつものことだし。
いいや。
愛希くんが出て行ってから、
2時間くらい経ったとき、
これは遅すぎると探しに行こうとした瞬間。
ガラッ
いきなり開いたドアに驚きながらその方に目線をあげた。