Your Smile ~君との未来~
「望愛〜。」
あぁ、なんてタイミングが悪いんだろう。
「あ、いき。」
「あ"?誰だおめー。」
低い愛希くんの声にビクッとなる女の子。
私の胸ぐらを掴んだままということを忘れているのか。
より強く握ってきた。
「…っく、げほっ。」
「は?!望愛?!」
愛希くんの焦った声。
「望愛っ!」
ベッドに駆け寄ってきた愛希くんは、
私の顔を見て言葉を失っている。
金髪の女の子に向けての殺気が、
ここまで伝わる。