Your Smile ~君との未来~
瞬間、
泣き崩れてる、
佐藤の小さな小さな体があった。
「愛希くんっ、愛希くんっ。」
佐藤は多分まだ気づいてない。
俺はゆっくりと近寄って、
佐藤のことを後ろから抱きしめた。
ビクッとなる佐藤。
俺の顔なんて見てないのに、佐藤は
「愛希くんっ!愛希くんっ!」
泣きながら、俺に抱きついてきた。
ポンポンっと優しく頭を撫でてやると、
「ごめんね、ごめんね、やっぱり、愛希くんのこと世界で一番愛してる。
ごめんね、」
俺は、静かに笑って望愛を、抱き上げて家のなかに入った。