その傷に契約を、その傷に唇を。
そして、あーちゃんとの約束の日。
あーちゃんと学校以外で会うのは本当久しぶりで、蓮以外の男の子と出かけるのはもっと久しぶりで少し緊張してしまう。
深緑のタートルネックに紺色の小さな花柄のスカート。
髪だって、すっごい久々に巻いてみた。
おかしいとこがないか何度も何度も姿見でチェックする。
そろそろ約束の時間だから出かけようとしたとき、無遠慮に部屋の扉がひらいた。
「ふぅん、一丁前に気合い入れてるんだ?あいつに会うのにそんなに浮かれてるんだ?」
「ちょっと、ノックくらいしてよ。わたし、出かけるってこの前言ったよね?」
「聞いた。聞いたけど俺には関係ない」
バタンと扉が閉まり蓮はわたしに腕を絡めてきた。
「ちょっと、離してってば!バカ!わたし、出かけるんだって!」
出かけなきゃいけない、待ち合わせ時間に遅れちゃう。
だけど、この蓮の腕から逃れることもできない。
「本当、離して!あーちゃんが待ってるんだってば!」
わたしがあーちゃんの名前を出した途端に蓮は勢いよくわたしをベッドに押し倒した。
あーちゃんと学校以外で会うのは本当久しぶりで、蓮以外の男の子と出かけるのはもっと久しぶりで少し緊張してしまう。
深緑のタートルネックに紺色の小さな花柄のスカート。
髪だって、すっごい久々に巻いてみた。
おかしいとこがないか何度も何度も姿見でチェックする。
そろそろ約束の時間だから出かけようとしたとき、無遠慮に部屋の扉がひらいた。
「ふぅん、一丁前に気合い入れてるんだ?あいつに会うのにそんなに浮かれてるんだ?」
「ちょっと、ノックくらいしてよ。わたし、出かけるってこの前言ったよね?」
「聞いた。聞いたけど俺には関係ない」
バタンと扉が閉まり蓮はわたしに腕を絡めてきた。
「ちょっと、離してってば!バカ!わたし、出かけるんだって!」
出かけなきゃいけない、待ち合わせ時間に遅れちゃう。
だけど、この蓮の腕から逃れることもできない。
「本当、離して!あーちゃんが待ってるんだってば!」
わたしがあーちゃんの名前を出した途端に蓮は勢いよくわたしをベッドに押し倒した。