その傷に契約を、その傷に唇を。
でもあーちゃんがそう言うと決まって蓮くんが小さな身体を両手いっぱい広げてわたしの前に立ち上がる。
まるでわたしを隠すかのように。
「わかちゃんを守るのはボクだよ!」
「蓮がぁ?お前みたいなチビ、ムリムリ!!」
「ムリじゃない!」
泣きそうな声をしながら必死でそれを否定する蓮くんの声。
「お前には一生かかってもムリ!できるもんなら、わかよりデカくなってからやってみろよ!」
あーちゃんがそう言うと蓮くんは悔しそうにあーちゃんを黙って睨みつけるんだ。
「大きくなる!わかちゃんよりも、あらしよりも大きくなる!わかちゃんはあらしに渡さない!」
それは今ではもう聞くことのできない、彼の告白でーーー………
まるでわたしを隠すかのように。
「わかちゃんを守るのはボクだよ!」
「蓮がぁ?お前みたいなチビ、ムリムリ!!」
「ムリじゃない!」
泣きそうな声をしながら必死でそれを否定する蓮くんの声。
「お前には一生かかってもムリ!できるもんなら、わかよりデカくなってからやってみろよ!」
あーちゃんがそう言うと蓮くんは悔しそうにあーちゃんを黙って睨みつけるんだ。
「大きくなる!わかちゃんよりも、あらしよりも大きくなる!わかちゃんはあらしに渡さない!」
それは今ではもう聞くことのできない、彼の告白でーーー………