あなたがすき
弱点は頭なんです
私は、触れたものや人から想いを読み取ってしまう、少し面倒くさい力を持っている。そして面倒くさいことに、読み取ってしまうのは全体の5割ぐらいで、不意打ちで読み取ってしまうということだ。
数学の時間、前に座る津田くんから、"信じて"という言葉を、頭の中にダイレクトでもらった。
どういう意味なんだろう、とふわふわした気持ちのうちに授業が終わった。
「ねー、藤田さん。」
そう言うと、津田くんがくるっと振り返って、そっと手を重ねてきた。
ドキドキするばかりで、なにも読み取れなかった。
「あれ?」
「ごめん。」
クスッと笑われて、丁寧に折ったメモを渡された。
開くと、放課後に天文部の部室に来て、と書いてあった。
「大丈夫かな?」
私はこくんとうなずいた。
津田くんは頭をポンポンしながら、じゃあその時に、と言葉にした。
心臓が口から出そうだ…
"かわいい"って、言葉が流れてきた。
数学の時間、前に座る津田くんから、"信じて"という言葉を、頭の中にダイレクトでもらった。
どういう意味なんだろう、とふわふわした気持ちのうちに授業が終わった。
「ねー、藤田さん。」
そう言うと、津田くんがくるっと振り返って、そっと手を重ねてきた。
ドキドキするばかりで、なにも読み取れなかった。
「あれ?」
「ごめん。」
クスッと笑われて、丁寧に折ったメモを渡された。
開くと、放課後に天文部の部室に来て、と書いてあった。
「大丈夫かな?」
私はこくんとうなずいた。
津田くんは頭をポンポンしながら、じゃあその時に、と言葉にした。
心臓が口から出そうだ…
"かわいい"って、言葉が流れてきた。