あなたがすき
二度目の告白
最後にしよう。
お互いに納得したはずだった。

部活が、音楽が大好きな秀太を、私という存在から解放してあげようって、そう思って、別れるって決めた。

「風華、最後だから、手つなごう。」

最後にきちんとデートしようって、そうお互いに決めた。

でも…

この角を曲がったら、私の家に着く。

「じゃあな。」

うなづいて歩き出せば、もうカレカノではなくなる。

「秀太。」

何かを感じ取ってか、手を繋いだままでいてくれた。次の言葉が、喉に詰まって出ない。

「どうした?」

うつむいたまま、繋いだ手が離せない自分がいる。

言おう、やっぱり。

「別れるの、無しにしたい。」

すると、ぎゅっと手を引っ張られて、抱き寄せられた。

「さみしい思いばっかさせてたけど、わがままばっかだけど、好きなんだよ。別れたくねーよ。」

やっぱり好き…
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