あなたがすき
夏休み、夏祭り
やっぱり帰りたいと、振り返ったらばったりなんて、マンガでもないシチュエーションになってしまった。
「瀬名ちゃん!来てくれたんだ!浴衣~♪」
そうだ、菜々が吹奏楽部で演奏するから来たわけで、菜々の後ろにたまたまいたアイツのためじゃなく…
「ねーねー、涼先輩、瀬名ちゃん、浴衣かわいいですよね。」
「お!似合うね。なー、和服美人だと思わねー、結太?」
って話を振られた結太に見せるためでもなかった。
「いや、おかーさんが着てけって…」
言葉が見つからない。恥ずかしくて、前向けない。
「瀬名ちゃん、演奏頑張るね!」
菜々みたいに、かわいい対応できないや。
なんていっぱいいっぱいの私の目の前に、気づくとラッパを持った結太がいた。すっと、耳元に手が延びてきて、心臓飛び出しそうになった。
「似合うよ、浴衣。」
着てきてよかった、かも。
「瀬名ちゃん!来てくれたんだ!浴衣~♪」
そうだ、菜々が吹奏楽部で演奏するから来たわけで、菜々の後ろにたまたまいたアイツのためじゃなく…
「ねーねー、涼先輩、瀬名ちゃん、浴衣かわいいですよね。」
「お!似合うね。なー、和服美人だと思わねー、結太?」
って話を振られた結太に見せるためでもなかった。
「いや、おかーさんが着てけって…」
言葉が見つからない。恥ずかしくて、前向けない。
「瀬名ちゃん、演奏頑張るね!」
菜々みたいに、かわいい対応できないや。
なんていっぱいいっぱいの私の目の前に、気づくとラッパを持った結太がいた。すっと、耳元に手が延びてきて、心臓飛び出しそうになった。
「似合うよ、浴衣。」
着てきてよかった、かも。