あなたがすき
下の名前 その2
「キレイに焼けたじゃん。自信持ちなよ。」
と、言われたけれど、やっぱり、自信ないよ。友人の瀬名に背中を押されて、先輩の教室の前に来た。
「なに?部活前に来るなんて?休むの?」
涼先輩、やっぱりイラっとしますよね、部活前にこんなこと…と思いつつ、チラッと振り替えると、瀬名が渡せと口パクしていた。
「あ、あの…これ…調理実習で…」
一応ラッピングしたマフィンを渡した。
「ありがとう。でも、あとにして。歯、磨いたし。」
「そ…そうですよね、部活前にすみません。」
がっかりした瞬間、頭にふわっと大きな手が降ってきた。
「終わったら一緒に食おう、菜々ちゃん。」
「え?」
目の前には、見たことのない、柔らかい笑顔の涼先輩がいた。
「今日の合奏も、頑張ろうな。」
「は、は、はい!」
と、言われたけれど、やっぱり、自信ないよ。友人の瀬名に背中を押されて、先輩の教室の前に来た。
「なに?部活前に来るなんて?休むの?」
涼先輩、やっぱりイラっとしますよね、部活前にこんなこと…と思いつつ、チラッと振り替えると、瀬名が渡せと口パクしていた。
「あ、あの…これ…調理実習で…」
一応ラッピングしたマフィンを渡した。
「ありがとう。でも、あとにして。歯、磨いたし。」
「そ…そうですよね、部活前にすみません。」
がっかりした瞬間、頭にふわっと大きな手が降ってきた。
「終わったら一緒に食おう、菜々ちゃん。」
「え?」
目の前には、見たことのない、柔らかい笑顔の涼先輩がいた。
「今日の合奏も、頑張ろうな。」
「は、は、はい!」