僕は君のことが好きだった。
第5章

悪い冗談

「拓、今日一緒に帰ろ。」

久しぶりに、花香が誘ってきた。

気まずい沈黙を、花香が破る。

「拓、最近拓って素っ気なくない?」

え!?意表を突かれた。

花香と慶の会話を聞いてからは、少し花香と距離を置いていたんだ。

「そ、それは...花香と慶の会話を聞いたから... 」

素直に言ってしまった。

こういう所でばか正直なのが、僕の悪い所だよな。
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