僕は君のことが好きだった。
なんで無視するかなんて、分かってる。

私が、拓の答えをカンニングしたから、拓と仲良くしているから…

優しくてかっこよく、爽やかな拓は全校の女子の人気者。

拓が生徒会長をやれば良かったのに、と私を恨む者が少なくはないことも分かっていた。

でも私は知らなかった。

無視されることの辛さ、ハブにされることの辛さを。
< 32 / 53 >

この作品をシェア

pagetop