僕は君のことが好きだった。
「あの、どうしてこんなことするの?」

やっと出た声でそう聞くと、花香は答える。

「貴方、私が誰だか分かってるの?」

分かってるわよ。ショボい大山グループの社長令嬢でしょ?

私は、世界No. 2の小林財閥の令嬢よ?

貴方、どうなるか分かってるの?

でも、私は正体を隠し続けた。
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