僕は君のことが好きだった。
「お嬢様、着きましたよ。」

「倉野、ありがとう。また帰りは連絡する。」

「はい。では失礼致します。」

と言うと、倉野さんは去っていった。

「拓、ここだよ!雑貨屋さん。
建物はお父様が寄付されたの。」

凄い。

白を基調としたシンプルな店内。

「うわぁ!拓が好きそうなやつばっかり‼」

全くその通りだった。

僕が好きなキャラクターのグッズや、ヴィンテージのバッグにポーチ。

「どれが欲しい?」

花香に上目遣いで聞かれた。

か、可愛い!

悩んだあげく、僕は花香とおそろいのヴィンテージのバッグを選択した。
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