僕は君のことが好きだった。
「もしもし?倉野?買い物終わったから、迎えに来て。」

またまた、10分もしないうちに、次は真っ赤なベンツのご登場。

どんだけ車持ってんだろう。

「ほら、拓も乗って!」

「いや、僕は電車で帰るからい.... 「 家同士近いんだから」

花香が僕の言葉を遮った。

「じゃあお言葉に甘えて。」

僕は、真っ赤なベンツの真っ黒なシートに腰を落とした。

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