何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「謝ればいいんだよ」
解放された頬を撫でながら遥斗を見つめる。
「ありがとう。
っで?レイヤのどこが気に入ったの?」
解放されて痛みがなくなった私にはもう怖い物は何もなかった。
だから遥斗に詰め寄る。
「お前は懲りない奴だな」
ハアッと大袈裟に肩を揺らしタメ息をつく遥斗。
少しの間の後にポツリと言葉を落とした。
「アイツの目が気に入ったのかもな」
「目……?」
「あぁ。
お前の事を何があっても守ろうと覚悟したあの目。
物事に無関心そうなのに梓沙の事になると露骨に敵意を抱く、あの変わり様が気に入った」
「……何よその理由は」
遥斗はよく分からない。
そんな理由で気に入るなんて。
でも、遥斗がレイヤを気に入ってくれて良かった。
レイヤは無愛想な所があるから昔から友達が少なかったし。
遥斗みたいにレイヤを知ろうとしてくれる人がいる事自体が嬉しい。
つい頬が緩んでしまいそうになり気を引き締めていれば隣から小さな声が聞こえた。
「それにアイツがいた方がお前が喜ぶだろ」
小さすぎて聞こえるか聞こえないかの瀬戸際だった。
でも私の耳にはちゃんと届いた。
遥斗の優しさと一緒に……。
解放された頬を撫でながら遥斗を見つめる。
「ありがとう。
っで?レイヤのどこが気に入ったの?」
解放されて痛みがなくなった私にはもう怖い物は何もなかった。
だから遥斗に詰め寄る。
「お前は懲りない奴だな」
ハアッと大袈裟に肩を揺らしタメ息をつく遥斗。
少しの間の後にポツリと言葉を落とした。
「アイツの目が気に入ったのかもな」
「目……?」
「あぁ。
お前の事を何があっても守ろうと覚悟したあの目。
物事に無関心そうなのに梓沙の事になると露骨に敵意を抱く、あの変わり様が気に入った」
「……何よその理由は」
遥斗はよく分からない。
そんな理由で気に入るなんて。
でも、遥斗がレイヤを気に入ってくれて良かった。
レイヤは無愛想な所があるから昔から友達が少なかったし。
遥斗みたいにレイヤを知ろうとしてくれる人がいる事自体が嬉しい。
つい頬が緩んでしまいそうになり気を引き締めていれば隣から小さな声が聞こえた。
「それにアイツがいた方がお前が喜ぶだろ」
小さすぎて聞こえるか聞こえないかの瀬戸際だった。
でも私の耳にはちゃんと届いた。
遥斗の優しさと一緒に……。