何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
ホストと客
1週間という時が流れた。
私はというと、再びホストクラブへと訪れていた。
もう2度と来る事がないって思ってたのに……。
そう思いながら辺りをキョロキョロと見渡す。
前にあんな騒ぎを起こしたのにホストの人たちは特に気にする様子もなかった。
それどころか歓迎してくれた。
まぁお客が増える事にこしたことはないけど……。
でもそれだけじゃないように思えたな。
ホスト達はみんなこの仕事を楽しんでいる様に見えた。
女の人たちが笑顔になっているのを幸せそうに見ていた。
心から嬉しそうに……。
中には色々な人もいるけど、皆いい人なのかもしれない。
決してホストを差別していた訳じゃないけど……。
別世界なイメージを持っていたからな。
なんか私の世界が広がった感じだ。
「待たせた」
「レイヤ!」
私が座っているすぐ隣に腰を掛けるレイヤ。
その顔は何処か疲れているようにも見えた。
「お疲れ様。
流石NO1ホストの最後の出勤日だね~」
そう、今日がレイヤのホスト人生の幕引きの日だ。
それがお客さんに伝わって今日のお客さんの人数はとんでもなく多い。
この光景を見ると本当にレイヤは人気者だったのだと実感する。
……こんな無愛想で冷たいのに。
そう思いながらソファーに身を預ける彼を見る。
「……なんだ?」
「……別に?
それよりさー本当に良かったの?
最後の指名客が私で……」
これはレイヤに頼まれた事だ。
『俺の最後の客はお前でありたい』
そう言ってくれたんだ。
「いいに決まってるだろう。
……お前と一緒だと落ち着くからな」
レイヤは私の肩に頭を預ける様にもたれかかってくる。
私はというと、再びホストクラブへと訪れていた。
もう2度と来る事がないって思ってたのに……。
そう思いながら辺りをキョロキョロと見渡す。
前にあんな騒ぎを起こしたのにホストの人たちは特に気にする様子もなかった。
それどころか歓迎してくれた。
まぁお客が増える事にこしたことはないけど……。
でもそれだけじゃないように思えたな。
ホスト達はみんなこの仕事を楽しんでいる様に見えた。
女の人たちが笑顔になっているのを幸せそうに見ていた。
心から嬉しそうに……。
中には色々な人もいるけど、皆いい人なのかもしれない。
決してホストを差別していた訳じゃないけど……。
別世界なイメージを持っていたからな。
なんか私の世界が広がった感じだ。
「待たせた」
「レイヤ!」
私が座っているすぐ隣に腰を掛けるレイヤ。
その顔は何処か疲れているようにも見えた。
「お疲れ様。
流石NO1ホストの最後の出勤日だね~」
そう、今日がレイヤのホスト人生の幕引きの日だ。
それがお客さんに伝わって今日のお客さんの人数はとんでもなく多い。
この光景を見ると本当にレイヤは人気者だったのだと実感する。
……こんな無愛想で冷たいのに。
そう思いながらソファーに身を預ける彼を見る。
「……なんだ?」
「……別に?
それよりさー本当に良かったの?
最後の指名客が私で……」
これはレイヤに頼まれた事だ。
『俺の最後の客はお前でありたい』
そう言ってくれたんだ。
「いいに決まってるだろう。
……お前と一緒だと落ち着くからな」
レイヤは私の肩に頭を預ける様にもたれかかってくる。