何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「屁理屈なんて言ってないもん。
……遥斗が悪いんだから……」
自分では普通に言ったつもりだった。
でも、私から出た声は凄く弱々しいもので自分でも驚いてしまう。
「……分かったよ。
俺が悪かった、酷いこと言ってごめんな」
素直に謝る遥斗。
でも遥斗らしくなくて、つい笑ってしまう。
「なんか遥斗が謝るとか似合わない!」
「はぁ!?
人がせっかく謝ってやったのにお前は……」
ハァと盛大にタメ息をついた遥斗、でもすぐにフッと優しく笑った。
「でも……お前が笑うならいいか」
「……何それ!」
「梓沙が笑顔になるなら俺は何でもするさ」
またもや遥斗らしくない言葉。
今日はどうしたのだろうか……やけに男前の事を言うな……。
少し驚きながらも内心は嬉しかった。
こんな事言われて嬉しくない人はいないと思う。
でもそれだけじゃない。
他の誰かじゃなくて、遥斗が言ってくれたから嬉しいんだ。
「……ありがとう遥斗」
素直にお礼を言えば今度は遥斗が笑う番だった。
「何か素直すぎて気持ちが悪いな」
「うるさいよ!」
いつの間にかすっかり元通りになった私たちは暫く言い合いを続けていた。
……遥斗が悪いんだから……」
自分では普通に言ったつもりだった。
でも、私から出た声は凄く弱々しいもので自分でも驚いてしまう。
「……分かったよ。
俺が悪かった、酷いこと言ってごめんな」
素直に謝る遥斗。
でも遥斗らしくなくて、つい笑ってしまう。
「なんか遥斗が謝るとか似合わない!」
「はぁ!?
人がせっかく謝ってやったのにお前は……」
ハァと盛大にタメ息をついた遥斗、でもすぐにフッと優しく笑った。
「でも……お前が笑うならいいか」
「……何それ!」
「梓沙が笑顔になるなら俺は何でもするさ」
またもや遥斗らしくない言葉。
今日はどうしたのだろうか……やけに男前の事を言うな……。
少し驚きながらも内心は嬉しかった。
こんな事言われて嬉しくない人はいないと思う。
でもそれだけじゃない。
他の誰かじゃなくて、遥斗が言ってくれたから嬉しいんだ。
「……ありがとう遥斗」
素直にお礼を言えば今度は遥斗が笑う番だった。
「何か素直すぎて気持ちが悪いな」
「うるさいよ!」
いつの間にかすっかり元通りになった私たちは暫く言い合いを続けていた。