何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「えっと……本当にいいの?」
「いいって言ってるだろーが。
つーか早く入りやがれ、暑いだろーが」
不機嫌そうに顔を顰める遥斗だが、私は戸惑ったまま立ち尽くしていた。
今は遥斗の家の前だ。
パーティー会場を抜け出した私が普通の顔をして柊家に帰れるはずがなく困っていた所を遥斗が助け舟を出してくれた。
『俺の家に来いよ』と。
でも遥斗は1人暮らしだし、流石に男の人の家に泊まるのは抵抗がある。
悩んでいれば、深いタメ息と共に私の体は引っ張られた。
「あっ……」
「ったく、お前は変な所で頑固だよな」
小さくなる遥斗の後姿を眺めながら私は呆然としていた。
さっきまで外にいたはずの私はいつの間にか遥斗の家の中に入っていた。
家の中に入った瞬間、スパイシーな香りが鼻を掠めた。
遥斗の香りと同じだ、そう思っただけで顔が熱くなる。
遥斗の家なのだから、同じ匂いがするのは当然だけど……。
考え込んでいれば、突き当りにあった扉の前で遥斗は振り返った。
「おいっ!いつまでそこにいるんだよ!
早く来いよ、馬鹿」
「あ……うん!
お邪魔します!!」
急かす様に言う遥斗につられる様に私は遥斗の家へと上がっていた。
「いいって言ってるだろーが。
つーか早く入りやがれ、暑いだろーが」
不機嫌そうに顔を顰める遥斗だが、私は戸惑ったまま立ち尽くしていた。
今は遥斗の家の前だ。
パーティー会場を抜け出した私が普通の顔をして柊家に帰れるはずがなく困っていた所を遥斗が助け舟を出してくれた。
『俺の家に来いよ』と。
でも遥斗は1人暮らしだし、流石に男の人の家に泊まるのは抵抗がある。
悩んでいれば、深いタメ息と共に私の体は引っ張られた。
「あっ……」
「ったく、お前は変な所で頑固だよな」
小さくなる遥斗の後姿を眺めながら私は呆然としていた。
さっきまで外にいたはずの私はいつの間にか遥斗の家の中に入っていた。
家の中に入った瞬間、スパイシーな香りが鼻を掠めた。
遥斗の香りと同じだ、そう思っただけで顔が熱くなる。
遥斗の家なのだから、同じ匂いがするのは当然だけど……。
考え込んでいれば、突き当りにあった扉の前で遥斗は振り返った。
「おいっ!いつまでそこにいるんだよ!
早く来いよ、馬鹿」
「あ……うん!
お邪魔します!!」
急かす様に言う遥斗につられる様に私は遥斗の家へと上がっていた。