何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「誰か!!
開けてくださいっ!私を外に出して!!」
ドンドンと扉を叩く。
何度も何度も……。
「梓沙さん!どうなさったんですか?
落ち着いてください!」
扉の外からSPたちの声が聞こえてくる。
私がこんなに取り乱すなんて初めてだから戸惑っているに違いない。
迷惑を掛けているという事も分かっている。
でも私は引く訳にはいかない。
「お願いです!ドアを開けて下さい!!」
もう自分に嘘をつくのはやめるんだ。
私は遥斗が好き!
これ以上、拓哉さんと一緒にいられない。
ドンドンと扉を叩き続けていれば外が騒がしくなっていくのが伝わってくる。
大事になる前に出たいのに……。
せめて拓哉さんが来る前に。
今はまだ仕事中だろうけど……
下手したら彼に連絡がいってしまうかもしれない。
その前に何とかここを抜け出さないと!
決意を固め声を出し続ける。
「ははっ!本当に滅茶苦茶な子だな~!」
甲高い声に私は思わず固まってしまった。
ドアを叩いていた手も、叫び続けていた声も消えてなくなっていく。
開けてくださいっ!私を外に出して!!」
ドンドンと扉を叩く。
何度も何度も……。
「梓沙さん!どうなさったんですか?
落ち着いてください!」
扉の外からSPたちの声が聞こえてくる。
私がこんなに取り乱すなんて初めてだから戸惑っているに違いない。
迷惑を掛けているという事も分かっている。
でも私は引く訳にはいかない。
「お願いです!ドアを開けて下さい!!」
もう自分に嘘をつくのはやめるんだ。
私は遥斗が好き!
これ以上、拓哉さんと一緒にいられない。
ドンドンと扉を叩き続けていれば外が騒がしくなっていくのが伝わってくる。
大事になる前に出たいのに……。
せめて拓哉さんが来る前に。
今はまだ仕事中だろうけど……
下手したら彼に連絡がいってしまうかもしれない。
その前に何とかここを抜け出さないと!
決意を固め声を出し続ける。
「ははっ!本当に滅茶苦茶な子だな~!」
甲高い声に私は思わず固まってしまった。
ドアを叩いていた手も、叫び続けていた声も消えてなくなっていく。