何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「貴方は前を向いているつもりかもしれない。
新しい道を進むのは凄い事だし尊敬します。
でも……このままでいいんですか?」
「……」
「このまま過去の自分を捨てて本当に後悔しませんか?」
進藤さんの気持ちも片瀬さんの気持ちも……
私はその十分の一も理解していないかもしれない。
でも、このまま進み続ければ絶対に後悔する。
それだけは分かるから。
「中途半端に苦しんでいる状態で……
子供たちと本気で向き合ってるって言えるんですか!?」
「っ……」
「片瀬さんは今でも貴方を待っています。
貴方が帰って来るのを……ずっと……」
諭すように言えば進藤さんはパッと私の方に顔を向けた。
その目は力強くキラキラと輝いている様に見える。
「……自分の気持ちを存分に投げてきてください」
私は進藤さんに小さな紙を握らせる。
それを確認すると進藤さんは慌てた様に扉に向かって走り出す。
「如月さん!
……ありがとうっ!!」
哀しみなんて感じられない満面な笑みを私に向けると、進藤さんは走って行ってしまう。
行先はきっと、紙に書いてある片瀬さんの家だろう。
頑張れ……進藤さん。
頑張れ……片瀬さん。
心で2人にエールを送り私は学校を後にする。
新しい道を進むのは凄い事だし尊敬します。
でも……このままでいいんですか?」
「……」
「このまま過去の自分を捨てて本当に後悔しませんか?」
進藤さんの気持ちも片瀬さんの気持ちも……
私はその十分の一も理解していないかもしれない。
でも、このまま進み続ければ絶対に後悔する。
それだけは分かるから。
「中途半端に苦しんでいる状態で……
子供たちと本気で向き合ってるって言えるんですか!?」
「っ……」
「片瀬さんは今でも貴方を待っています。
貴方が帰って来るのを……ずっと……」
諭すように言えば進藤さんはパッと私の方に顔を向けた。
その目は力強くキラキラと輝いている様に見える。
「……自分の気持ちを存分に投げてきてください」
私は進藤さんに小さな紙を握らせる。
それを確認すると進藤さんは慌てた様に扉に向かって走り出す。
「如月さん!
……ありがとうっ!!」
哀しみなんて感じられない満面な笑みを私に向けると、進藤さんは走って行ってしまう。
行先はきっと、紙に書いてある片瀬さんの家だろう。
頑張れ……進藤さん。
頑張れ……片瀬さん。
心で2人にエールを送り私は学校を後にする。