何でも屋と偽りのお姫様～真実の愛を教えて～
「ヨウコさんとNO1！？」



そこにいたのは私が何でも屋と関わって初めてやった依頼の依頼人のヨウコさんとホストクラブのNO1だった。


あれ以来、会っていなかったけど……。
私の視線の先にはヨウコさんとNO1の手がある。
それはしっかりと繋がれていた。



「……その様子だと……」

「お前のお蔭で付き合えることになったんだよ！」



私の言葉を遮る様にNO1は私の背中をバシバシと叩き始める。
その顔は喜びに満ちていて幸せそうだった。



「梓沙さんが私にホストクラブに行って欲しいと言ってくれたお蔭で……。
私は彼と結ばれる事が出来ました。本当にありがとうございます」



ヨウコさんに頭を下げられ私はアタフタとしてしまう。
感謝されるとは思っていなかった私は驚きのあまり首を横にするしか出来なかった。



「梓沙ちゃん、この人たちは？」

「えーっと……ある依頼で何でも屋に依頼して下さったヨウコさんと……」



何て説明をしていいか分からずにいたらNO1が代わりに説明してくれる。



「この近くのホストクラブで働いています！
良かったらご指名お願いします！！」

「って彼女の前で口説かないの！」

「痛ッ！悪かったヨウコ！」



カオルさんに名刺を差し出すNO1の耳をこれでもかってくらい引っ張るヨウコさん。
幸せそうな2人を見ていれば私まで笑顔になれる。
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