何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「着いたぞ!!」
病院の駐車場に車を止め、2人で慌てて外に出る。
キョロキョロと見渡していたら、見慣れた黒い高級車が目に入る。
「拓哉さん!!」
車を見つけるなり、私は走りだす。
その前方には車椅子に乗った拓哉さんがいた。
彼は私を見ると一瞬、目を丸めたがすぐに視線を逸らした。
何よ知らない人のフリって訳?
「ふざけんな!!」
「あ……梓沙……」
いつの間にか隣にいた遥斗は苦笑いで私を見ていた。
でも拓哉さんは驚いた様に私の方を振り向いた。
それもそのはず、私が拓哉さんの前で感情を爆発させたのは今が初めてだから。
私は驚く拓哉さんを無視して話し出す。
今までの感情を全て彼にぶつける様に……。
「好き勝手言っといて……“はいサヨナラ”なんて許さないんだから!!」
「あず……さ……?」
「私だって……私だって拓哉さんの事、大好きでした!
世界で1番……愛してました!」
「っ……」
自分だけが好きだなんて思わないで。
確かに、私が今好きなのは拓哉さんじゃない。
だけど、私が拓哉さんの事を好きだった事に変わりはない。
病院の駐車場に車を止め、2人で慌てて外に出る。
キョロキョロと見渡していたら、見慣れた黒い高級車が目に入る。
「拓哉さん!!」
車を見つけるなり、私は走りだす。
その前方には車椅子に乗った拓哉さんがいた。
彼は私を見ると一瞬、目を丸めたがすぐに視線を逸らした。
何よ知らない人のフリって訳?
「ふざけんな!!」
「あ……梓沙……」
いつの間にか隣にいた遥斗は苦笑いで私を見ていた。
でも拓哉さんは驚いた様に私の方を振り向いた。
それもそのはず、私が拓哉さんの前で感情を爆発させたのは今が初めてだから。
私は驚く拓哉さんを無視して話し出す。
今までの感情を全て彼にぶつける様に……。
「好き勝手言っといて……“はいサヨナラ”なんて許さないんだから!!」
「あず……さ……?」
「私だって……私だって拓哉さんの事、大好きでした!
世界で1番……愛してました!」
「っ……」
自分だけが好きだなんて思わないで。
確かに、私が今好きなのは拓哉さんじゃない。
だけど、私が拓哉さんの事を好きだった事に変わりはない。