何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「なぁ……覚えてるか?」

「え……?」

「お前と俺が初めて会った時、言っただろ?
お前が望むらプライベートのパートナーとしても大歓迎だって」

「う……うん」



そんなような事言われたな……。
あの時は遥斗とこんな関係になるなんて思ってもいなかったけど……。


不思議な感覚に陥っていれば
遥斗は私から離れデスクへと歩いていく。
そして真っ白な紙を取り出してバンッとデスクに置いた。


何事?
首を傾げれば遥斗はニヤッと笑った。



「俺は何でも屋だ。
依頼内容をどうぞ」

「……は?」



いきなりの事で呆然としていれば遥斗はタメ息をついた。



「……お前が望む事を何でも叶えてやる」

「……依頼として?」

「もちろん」


自信満々に言う遥斗に思わずタメ息を零す。


普通なら、ビンタの1つでもお見舞いする所だけど……。
仕方ないよね。
私が好きになったのは、こういう人なんだから……。
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