何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
でも悪い人にも見えないんだよね……。
私の事を小さいとか、馬鹿にしたりはするけど……。
『こんなに小さな体で溜め込んでんじゃねぇよ。
辛い時は吐き出さねぇと……参っちまうぞ』
パーティー会場で見たあの真剣な顔や
『作り笑顔より泣き顔の方が可愛いぜ』
優しく微笑むあの顔が
嘘だとは思えない。
それに……。
『大丈夫。
お前は俺が守るからよ』
そう言って優しく包まれた手の柔らかさや心強さが……。
胸から離れていかない……。
昨日の事の様に鮮明に思い出されていく。
遥斗に掴まれた右手を眺めていれば
「何してんだお前……。
1人でニヤけて……」
不審者を見るかの様な目で私を見る遥斗が目に映った。
「に……ニヤけてないもん!!」
「……」
「ちょっと変な目で見ないでよ!」
「怒鳴んな変態」
「へ……変態!?」
頭にきた。
何で私ってばこんなムカつく奴の事なんかを思い出していたのだろう。
後悔をしながら大きくタメ息をつく。
私の事を小さいとか、馬鹿にしたりはするけど……。
『こんなに小さな体で溜め込んでんじゃねぇよ。
辛い時は吐き出さねぇと……参っちまうぞ』
パーティー会場で見たあの真剣な顔や
『作り笑顔より泣き顔の方が可愛いぜ』
優しく微笑むあの顔が
嘘だとは思えない。
それに……。
『大丈夫。
お前は俺が守るからよ』
そう言って優しく包まれた手の柔らかさや心強さが……。
胸から離れていかない……。
昨日の事の様に鮮明に思い出されていく。
遥斗に掴まれた右手を眺めていれば
「何してんだお前……。
1人でニヤけて……」
不審者を見るかの様な目で私を見る遥斗が目に映った。
「に……ニヤけてないもん!!」
「……」
「ちょっと変な目で見ないでよ!」
「怒鳴んな変態」
「へ……変態!?」
頭にきた。
何で私ってばこんなムカつく奴の事なんかを思い出していたのだろう。
後悔をしながら大きくタメ息をつく。