百人一首いまむかし 〜二の巻〜
お腹をぎゅうぎゅう締め付けられながらあの人のことを考える。
愛しいあの人。
今頃何をしているのかしら?
きっとこのパーティーにくるための準備をしているんでしょうね。
今夜は私の誕生日ということで、大きなパーティーがひらかれる。
私はあの人と二人で過ごしたいというのに。
けれど、そんなこと身分重視のこの世界では許されない。
彼と一緒に居られないのなら、こんな身分なんていらないのに。