男の秘密
所在な提げに忍と木戸の方を見ると、木戸が2,3言話して部屋を出て行くところだった。

「優。悪い。用事があるから忍を頼む。ここ2、3日殆ど寝てないから」

「え?」

聞き返す間も無くドアが閉まり、木戸の姿が消えた。

「忍さん。寝てないんですか」

『ドアに持たれていたのは眠かったせい?』

車内での忍の様子を思い出し、心配になった。

「うん。ちょっと仕事を詰め込んだから」

気だるそうに答える忍は、大人の男の色気が溢れていて、免疫の無い優は一気に心拍数が跳ね上がる。

体温も上昇していて鏡を見ないでも真っ赤な顔をしている事が分かる。

優の変化に気づいてないようで、コーヒーをカップに注いでこちらに歩いて来た。

「ごめん。冷蔵庫の中身が何も無くて・・・」

トレイにはコーヒーカップの他に砂糖とスプーンだけだった。

「いえ、大丈夫です」

渡されたカップをそのまま口に運ぶが、緊張の為、熱さ意外は分からなかった。


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