男の秘密
「夜、電話するから」

申し訳なさそうな顔でそういう忍に、にっこりと笑いかけ、優は忍の家を後にした。

昨日の余韻を楽しみたかったし、忍の話が気になったが、夜の電話を楽しみに帰宅した。

さっきまで、忍と幸せの中に居た筈なのに、部屋に入る何だか寂しい気持ちになる。

一人になったからだろうか?答えは分からないが、思った以上に疲れて体がだるかったので、部屋着に着替えてベッドに入る。

『あぁ、羽奈にお祭りの事、話さないと・・・』

そんな事を考えたが、余りの眠さに電話はする前に眠ってしまった。




後で気づくと、この日、忍から連絡は無かった。
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