男の秘密
変な想像のお陰で、忍に対する緊張や恥ずかしさが無くなった。
『よし! 大丈夫! さぁご飯を持って行かないと』
トレイに出来た雑炊と茶碗等を乗せて忍の居る部屋に運ぶ。
ノックをして部屋に入ると、忍が部屋を見渡していた。
「ご飯出来ましたよ」
「・・・あぁ。ありがとう。 この部屋、テレビが無いんだね」
不思議そうに忍が尋ねる。
『あぁそうか、それで部屋を見渡していたんだ』
「はい。昔からテレビを見ないんです。家では音楽を聴いてるんで」
音楽プレーヤーは羽奈が大学の誕生日にくれたもので、スピーカーが部屋の四隅の天井近くに取り付けてある。
Bluetoothで音を飛ばしてサラウンドで曲を楽しめる。
曲は羽奈が優の好みを把握していて定期的に入れ換えてくれるので、優は再生と停止位しか操作が分からない。
「あ、冷めちゃうので食べて下さいね」
そういいながら、音楽プレーヤーの再生ボタンを押すと、部屋に心地いいジャズの音楽が流れた。
鮭と卵の入った雑炊は出汁が効いていてとても美味しかったが、忍には遅い朝食兼昼食には少々物足りない量だった。
「足りなかったですか?」
あっと言う間に食べ終えた忍にそう声をかける。
「え、いや・・。大丈夫」
言葉を濁すような答えに、優が笑った。
『よし! 大丈夫! さぁご飯を持って行かないと』
トレイに出来た雑炊と茶碗等を乗せて忍の居る部屋に運ぶ。
ノックをして部屋に入ると、忍が部屋を見渡していた。
「ご飯出来ましたよ」
「・・・あぁ。ありがとう。 この部屋、テレビが無いんだね」
不思議そうに忍が尋ねる。
『あぁそうか、それで部屋を見渡していたんだ』
「はい。昔からテレビを見ないんです。家では音楽を聴いてるんで」
音楽プレーヤーは羽奈が大学の誕生日にくれたもので、スピーカーが部屋の四隅の天井近くに取り付けてある。
Bluetoothで音を飛ばしてサラウンドで曲を楽しめる。
曲は羽奈が優の好みを把握していて定期的に入れ換えてくれるので、優は再生と停止位しか操作が分からない。
「あ、冷めちゃうので食べて下さいね」
そういいながら、音楽プレーヤーの再生ボタンを押すと、部屋に心地いいジャズの音楽が流れた。
鮭と卵の入った雑炊は出汁が効いていてとても美味しかったが、忍には遅い朝食兼昼食には少々物足りない量だった。
「足りなかったですか?」
あっと言う間に食べ終えた忍にそう声をかける。
「え、いや・・。大丈夫」
言葉を濁すような答えに、優が笑った。