男の秘密
「優は彼をどう思ったの? 嫌だったの?」

「とてもいい人よ」

「じゃぁ連絡しなさいよ」

「でも・・・」

優は煮え切らない反応をする。

「わかったわ。連絡先は登録したの?」

「まだよ。 登録する時に連絡しようと思ってたから。」

「それじゃぁ何時まで経っても登録すら出来ないわね。」

「私が登録してあげるわ」

羽奈が優に手を出す。

しぶしぶと言う様に連絡先のメモと携帯を渡す。

♪~

「!? えぇ!送信したの?!」

メール送信時に流れるメロディを聞き、優が慌てる。

「だって、このままじゃ何時まで経っても連絡しないでしょ」

「でも!」

「大丈夫よ。 ほら、内容を確認してみなさいよ」

そう言って、優に携帯を渡すと、優は一目散に送信内容を確認する。

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件名:斉藤優です
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体調はどうですか?
お体の調子が良くなってからで良いので、ご連絡下さい。

連絡先の登録お願いします。
Tell:090-××××-××××
Email:○○○@○○.co.jp

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