男の秘密
「ごめんね。村田さんとの最後の同期会、私のせいで全員参加にならなくて。」

優が申し訳なさそうな顔をしているのを見て、全員が微妙な顔になる。

「そうだぜ。お詫びに次ぎの同期会の幹事決定ね！」

ハッとした顔をしてから、すぐさま加藤がそういう。

「え！幹事？！私が？！無理よ」

「今度の同期会で、村田さんの披露宴の打ち合わせするから、この前来れなかったお詫びとして幹事しろよ」

意地悪い顔で優に詰め寄る加藤。呆れた顔で加藤を見る羽奈と吉田。そして、固まってしまった優。

「・・・分かったわ。でも、私一人じゃ無理・・」

「そうか！じゃぁ俺と斉藤で幹事な！来週から何軒か店まわって決めようぜ！」

優の言葉を遮り、勝手に話を勧めていく加藤。

「う、うん。分かった」

加藤の勢いに押されて、羽奈と幹事をやりたいと言えなくなっただけではなく、加藤と幹事をする事になり困った顔をしている優。

その後は、幹事の事で頭が一杯の優を他所に、他の三人は別の話題で盛り上がっていた。
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