今日のアイツはちょっと変!? 【短編】
だけどすぐ来ると思っていたのになかなか来なかった。
「なぁ、寒いから閉めていい?」
「嫌。」
「えー、んじゃ半分」
「嫌。…あ、入る?」
自分の入っている掛け布団をめくり言ってきた。
何でコイツはさっきからそう言う事を……
「寒いじゃなくて、暑いの間違いじゃない?」
遥人は自分のほっぺを触りながら言うから、うちも自分のほっぺを触ってみる。
うわっ、確かに熱いわ
「だぁー!遥人!」
「な、なんやねん…」
「バーカ!」
そう言い放ってやった。
「遥人のバーカ!訳の分からんことしてもう嫌い!寒いのにほっぺ熱いし!心臓持たんような事ばっかしてくるし!何よ!バーカバーカ!振ったんやったらそう言う事しやんといて!嫌い!バーカ」
もう自分でも何を言ったかわからない。
だけどもうこれ以上耐えられない、耐えられるわけがない。
涙がうっすら浮かんでる目のまま、壁掛け時計にを見ると5時20分を少し過ぎていた。
「…途中バカって入りすぎや」
「もう遥人嫌い!」
「けど好きやったやろ?」
「っ……」
普段怒りなれていないせいでぐちゃぐちゃな事を言ってしまったようだ。
もうすぐ涙が零れそうになった時、玄関の方でドアの開く音がした
「ただいまー」
「玲!」
「うわっ!ど、どうしたん!?って、泣いてる!?」
咄嗟に玲抱きついた。
「玲のバカっ…ほんまに遅い……」