今日のアイツはちょっと変!? 【短編】
こっちを見て、ニッと歯を見せて笑ってくれた。
「島崎。」
「っ、はい!」
初めて遥人に名前で呼ばれた。上の名前も呼ばれた事がなく、お前、とかしか呼ばれなかった。だからか、つい声が裏返ってしまった。
「プッ…ハハハハハハ!」
「そ、そんなに笑わんでもっ…」
「ごめんごめん、っかぁー、お前ってほんまわかりやすいなー、けど俺さ、お前の事マジで好きやから」
サラッと、笑ったまま、そんな事を言われてしまった。
「…ありがと、遥人。今日ごめん、ゲームしたいって呼んでくれたのに、今もう6時半やし…」
玲もどっか行っちゃったし……
「ええよ、ゲームとか口実やったし。」
「え?」
「ん?…鈍感やなぁー、まぁ良いわ。玲呼んでゲームするかぁ」
「うん!」