今日のアイツはちょっと変!? 【短編】
「玲に抱きつくのとか、俺、耐えられへん。」
「…わかった。これからはせぇへんよ」
「うん。…彩」
名前を言われだんだん近づいてくる遥人
「わっ…」
「俺、彩が好きやから。」
抱きしめられ、耳元でそう囁かれた。
「うん。…うちも。」
人目も気にせず、初めてうちは、キスをした。
不器用な遥人、これから何があるかわからんし、泣いてしまうような事もあるかもしれん。やけど、今まで生きてきた中で一生分の運を使い果たしたような、そんな気分。
「遥人……うち、遥人の事これからずっと好きでおるから。」
「そんなん、俺も一緒や。」
月灯りの下、まるでこの世界に2人だけしかいないように、私達はキスをした。