一途な御曹司に身も心も奪われ虜になりました
おかげで私に対する見方は"男ウケする美人"から"美人だけどオヤジくさくて面白い子"に変わっていったんだ。
そんなレッテルを貼られて、普通なら嬉しくないと思うけど私には褒め言葉だった。
"オヤジ里香"なんてあだ名を付けられてニヤニヤする私を先輩は呆れて笑っていた。
その笑顔ですら私の気持ちを上昇させてくれた。
自身を偽るだけで世界が明るく楽しいものになる。
オヤジくさくすることなんて全く抵抗なかった。
でも良い時は長く続かない。
先輩の彼氏が私のことを好きになってしまったのだ。
『里香ちゃんのせいでも失恋のせいでもないから』
そう言って辞めていった先輩のなんとも言えない複雑な表情は今だに忘れられない。
そして私を見る女性社員たちの目が変わってしまったことも。
『先輩の男取るなんて最低』
取ってないのに。
どんなに叫んでも誰も信じてくれなかった。
さらに悪いことに、その噂は重役まで届いてしまった。
そんなレッテルを貼られて、普通なら嬉しくないと思うけど私には褒め言葉だった。
"オヤジ里香"なんてあだ名を付けられてニヤニヤする私を先輩は呆れて笑っていた。
その笑顔ですら私の気持ちを上昇させてくれた。
自身を偽るだけで世界が明るく楽しいものになる。
オヤジくさくすることなんて全く抵抗なかった。
でも良い時は長く続かない。
先輩の彼氏が私のことを好きになってしまったのだ。
『里香ちゃんのせいでも失恋のせいでもないから』
そう言って辞めていった先輩のなんとも言えない複雑な表情は今だに忘れられない。
そして私を見る女性社員たちの目が変わってしまったことも。
『先輩の男取るなんて最低』
取ってないのに。
どんなに叫んでも誰も信じてくれなかった。
さらに悪いことに、その噂は重役まで届いてしまった。