一つの輝
そんな事を考えながら帰っていた。

とその時

「ハンカチ。落としましたよ?」
と言われて顔を見上げると

そこにいたのは


私の初恋の人



ー藤原 奏多 フジワラ カナタ だった。

藤原は小4の時に転入してきた。
私は藤原のことが好きになった。
藤原は顔もかっこよくて、勉強も運動もできるので女子に人気だった。

同じ中学に進んでも女子に人気があった。
中1の春、私は藤原に告白した。
でも、断られた。
告白したりバレンタインにチョコを渡したりした女子もたくさんいたらしいが全て断ったということを知ってはいたけれどそれでも告白して、断られた。
そして中1の冬。
藤原は転校した。
それを機に私も諦めて忘れることにした。

それなのに…

「久しぶりだな、星野。」

「藤原っ久しぶりっ…」

「えーっと?藤原くんと美輝は知り合いなの?」

「そうだよ。中1の時に転校したんだけど」

「そうなんだー!私、花光咲です!
よろしくね!」

「よろしく。
俺、またこっちに戻ってきたんだ。」

「そうなんだ…」

「じゃあ俺そろそろ帰るわ。
これからまた、よろしくな。」

「うん。またね。」


なんで藤原が…
せっかく忘れたのに…
また思い出しちゃうよ…
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