一つの輝

「…さんっ、しっ、ごっ、ろくっ…」

私たちが入るとアップをしていた。

私たちに気づいてアップをやめ、こちらに走ってきた。

「こんにちは！もしかして新入部員？」

「あっ、私は部長の瀧本 美鈴 タキモト ミスズ です！ よろしくねっ」

「えーっ！瀧本美鈴さん⁉︎憧れですぅ！」
咲が叫んだ。
た、瀧本 美鈴さんって世界でも戦っているあのシニアチャンピオン⁉︎


「よろしくおねがいします！」

私と咲は声をそろえて言った。

「あーみんな知ってるよ！
星野 美輝ちゃん、花光 咲ちゃん、月崎 魅麗ちゃんだよね？」

「そうです！」

3人声を揃えていった。

「じゃあ、顧問の神崎先生呼んでくるから先に見学でもしててね！」

「はいっ」

「あれ、神崎先生って新体操部の顧問だったんだ。」

「そりゃそうでしょ！咲、知らないの？神崎先生ってあのオリンピックにも出た…」

「あーーっ！！」

咲が叫んだ。
咲、さっきから叫びまくってるなあ笑
そんなところがかわいいんだけどね。

「あら新入部員が3人も…って月崎さんと花光さんと星野さんじゃないの！」

「神崎先生？この3人は全日本にも出た天才たちなんですよ？」

「あら、そうだったのね！」

「いやいや、瀧本先輩っ 天才だなんて…」

「まあまあ、ということは新体操部に入るためにここに来たのかな？」

「はいっ！」

3人が同時に言った。